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2015年3月25日水曜日

弁当路上販売は規制すべきビジネスか?規制緩和に逆行。

日経新聞電子版に
どうなる路上弁当、都が規制強化へ 「コスト増で撤退も」
という記事があったので読んでみて、がっかりさせられた。
規制を強化する改正条例案が近く東京都議会で可決する見込みらしい。

なぜ路上で販売される弁当屋が規制を受けなければいけないのかが、よく分からない。
衛生上の理由というのは本質的な理由ではないと思う。
それなら、いままでだって弁当が移動販売されて路上で売られていたのであるから、何をいまさらである。


一昔前は、移動販売車による弁当屋さんは、脱サラした人のビジネスの1つとして人気を集めていた時期もあった。
お昼時にはレストランや定食屋さんが混んでいたり、短時間または安く食事を済ませたい場合には、重宝していた。
特に近くに食事をするところが無いようなオフィス街では路上での弁当屋さんに救われたこともある。


路上販売で何か問題が発生したのならまだしも、特に弁当の路上販売で問題があったとは思えない。衛生管理の懸念があるのなら、順守すべき衛生管理のガイドラインを示し、それを業者に守ってもらえば良いだけである。
届出制から、許可制にするという、いかにもお役所の権限を強化したいがためのやり方は変である。


近隣のレストランや料亭は、路上の弁当屋にお客が奪われるとして、
東京都の規制強化条例に圧力を加えているのかもしれないが、
自由競争の世界が原則である。


こうやって、日本では自由なビジネスが規制されていくのである。
何をするにしても、どこかの許可が必要だという社会になる。
道路は誰のものなのか? 海や河川は誰のものなのか? 大空は誰のものなのか?
日本では、すべてお上の許可が必要になる。


結局、安くランチを食べることが難しくなるオフィス街が新たに発生するだけなのではないだろうか。

近くにコンビニがあれば良いが、なければ都内でのランチなら約1000円くらいかかるだろう。

サラリーマンへのしわ寄せ以外にないのだ。

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