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2014年11月14日金曜日

青色LEDノーベル賞受賞者からの日本への熱いメッセージ

青色LEDノーベル賞受賞者からの日本への熱いメッセージ

 

 青色LEDでノーベル賞を受けた中村修二氏の「ごめん」を購入して読んでみた。
日本への本音での熱い思いが感じられる一冊だった。

なぜ「ごめん」なのか?読む前は、巨額の特許収入を得た後ろめたさのことか、あるいは米国に移住してしまったことなのかと思っていたが、そうではなく、中村氏の裁判により、これから先の未来の日本での裁判に研究者や技術者へ夢を与えることが出来ない結果を招いてしまったことにあった。
傍目からは、あんなに巨額の利益を得たのに、これからの研究者や技術者に夢を与えられないとは一体どういうこと?と思ってしまうが、実は、日亜化学が得た利益と比べれば、中村氏の発明対価は少な過ぎるものであり、しかも、中村氏は実質は裁判に負けることで、和解の落とし所を付けざるを得なかったことが、真実の追究や、発明の正当な対価を日本の裁判で明らかに出来ずに、悪い判例を残さざるを得なかったことに、「ごめん」と言っているのである。

しかも、裁判という争いに、最初に挑んできたのは、日亜化学側であり、中村氏は自分を守るためにも逆に自分も裁判を起こさざるを得なかったことや、日本の司法制度の悪い点等についても記載されている。

個人的にも感じてはいたが、日本の裁判はおかしい。この点を日本と米国で裁判を経験した当事者の立場から中村氏が解説してくれている。

多くの研究者やエンジニアに読んで欲しいと思う。


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