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2014年11月7日金曜日

多くの社員を客先常駐にするIT企業は無責任なピンハネ企業

多くの社員を客先常駐にするIT企業は無責任なピンハネ企業

ハローワークで情報産業系の求人を探すと、それなりに多くの企業が検索できる。
ほとんどが年齢制限を設けており、60歳付近まででの雇用である。
仕事の内容には、プログラム開発やシステム構築やスマホアプリ開発や運用保守等なんでもやれそうである。

しかし、仕事場所が最初から客先常駐、または1~3ヶ月の研修後に客先や取引先が職場となる求人が多い。

こうした会社は、IT系の仕事に応募してきた人材を、主に客先に派遣することによって収益を得ていると思う。悪く言えば、IT会社という皮をかぶった人材派遣業の会社ではなかろうか。
こういった会社が多い・・・。

派遣先(常駐先)の職場でOJTを通して仕事を学んでもらおうという姿勢は理解できるが、スキルのない若年の新入社員へもこうなのだろうか、それに多くは片道切符なのでは?

本来ならば、自分の会社で育てた人材を客先に派遣するのであれば、自分の会社で責任を持ってスキルを磨かせてから派遣し、その客先でのプロジェクトが一息ついたら、会社へ戻し、経験や学んだことをフィードバックしてもらい共有し、より多くの人材を育てるようなことをすべきである。

しかし、筆者の経験では、客先常駐となったITエンジニアは、たまに年末年始のイベント等に自分の会社から召集がかかるだけで、ほとんど自分の会社へ戻ることが無いのである。

自分の会社への帰属意識は無くなり、貢献しようとする気持ちは薄くなってしまう。
何か不満があっても、客先でのお客の言われるがままに動かざるを得ない立場になってしまう。
残業代を求めようにも、自分の会社の上司はあてにできず、しかも、月の上限額は決まっているため、サービス残業や休日返上しても支払われることは無い。自分の仕事を理解していない上司は、他に派遣できる人材を探していくつ契約したかで評価されるので、上司とは名ばかりで、相談等出来ないと言う。

いつから日本のIT産業は、こんな会社が多くなったのだろうか?
海外も同じなのだろうか?少なくともGoogleやAppleでは違うのではないのか?

いつまで経っても日本がIT産業でリーダーになれない理由の1つではないだろうか。

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