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2014年7月10日木曜日

不動産投資で日本の不透明な不動産業界の体質に思う

なんとか稼がねばならないと思い、不動産投資を考えてみた。マンションの一室やアパートを購入して、賃貸に出し、その家賃収入で稼ぐというものである。特に、この先の年金の不安がある状況では、年金を補える財政的基盤が必要となるため、不動産投資を考えるシニアの方が多いと聞く。

試しに、いくつかの不動産投資会社のホームページを見てみた。
なんと、会員にならないと物件の概要は表示されないようになっている。

それでは、会員登録して物件を検索してみる。数多くの物件が表示される。
中には、重複して表示される物件もある(同じ物件であるのに取り扱い業者が多数いる)。

しかし、これが全てではないという。不動産業者が物件情報を秘密にしており、その業者を訪問したお客にしか開示しないという。

なんという不透明さ、不便さ・・・。

これでは消費者(物件を買おうとする者や、借りようとする者)が苦労するわけである。
不動産業者は、右から左へ、物件を流しているだけである(公の書類作成や手続きはある)。

しかも、買主または借主は、2重に手数料を支払わされる現実がある。
家主への礼金と、媒介した不動産業者への仲介手数料である。
この家主への礼金は、実際のところ、不動産業者に渡るのが通常である。
つまり、家主、不動産業者A、不動産業者B、買主(借主) の4者の登場人物がおり、
不動産業者Aと不動産業者Bが同じ業者の場合は、不動産業者Aは家主からの礼金(買主や借主が支払う礼金)と、仲介手数料の2つを受け取るのである。業界では両手取引という。

家主に支払った礼金は、実際は不動産業者へ渡るのである。日本独自の慣行らしい。

日本の常識は、世界の非常識といった例か。そういえば敷金もいつも不満に思う。

私の場合、以前に住んでいたアパートを引き払うときに、掃除をして綺麗にしてから退去したのだ
が、その退去の日に、大家さんが現れ敷金から減額された金額の明細を持ってきた。部屋の中を見る前に、その明細書ができていたのである。フローリング代や畳代や掃除代やガラス交換代等。なぜ部屋を見てチェックすること無しに、明細が作成できるのだろう?しかも、ガラスに貼られていたステンドグラス風のシールは私が貼ったものではなく、元々貼られていたものである。

明細が出たのは良い方で、通常は家主のいいなりで、敷金が全額戻ってきたことはほとんど無い。
そもそも敷金とは家賃の滞納に関しての補償のためであり、回復費用ではないはずである。

日本の不動産業界は変わるべきと思う:
(a)物件情報をネットで利用できるようにすべし
  (不動産業者が秘密にできるのは一定期間とし、それ以上の期間が過ぎても公開しない不動産業者は、家主(オーナー)と借主(買主)の利益を損ねているのであるから、罰則を与えるべき)

(b)不動産業者はサービス業と自覚して、あの横柄な態度は謹んで欲しい
  脅しをかけたり、しつこい営業はやめて欲しい。口のきき方も丁寧な会話を心掛けてほしい。

(c)不動産業界での慣行がグローバルなものになって欲しい
  日本独自の不公正な慣行は止めるべきである。

いつも思うのだが、駅前の一等地には必ず不動産屋や不動産ビルがある。
儲かる商売なのだろうとつくづく思う。




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