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2014年12月2日火曜日

プロジェクトで見たシニアのシステムエンジニアの末路

あるプロジェクトで実際にあった(現在も同じことは、どこのプロジェクトでも発生しているはずと思う)ITエンジニア(システムエンジニア)の仕事について触れてみたい。
IT業界は、若者中心に思われがちであるが、そんな事は無い。

古いホストコンピューター時代のシステムエンジニアや、パソコンが世間に広まる前からコンピューターに接している方達の方が多いのである。
若者が多いのは、スマホゲームなど、比較的若いIT系の会社だと思うが、老舗の電機メーカーや情報系会社等では、シニアのエンジニアが現役で頑張っているのである。

ところが、そのシニアの熟練したシステムエンジニア達は、新しいプロジェクトに参加した場合、
そのスキルを発揮させてもらえない事が多い。
例えば、コーディングは、若いシステムエンジニアや海外のエンジニアに発注されることが多く、シニアは、その進捗管理や予算管理等、PM(プロジェクトマネージャー)的な、仕事を担うことが多い。
しかし、私が見たそのシニアエンジニアは、物品管理や外部のSW会社との契約等をしていた。
当然に、仕事の波があり、忙しいときもあれば、暇なときもある。
隣でプログラムのコーディングやテストで忙しい若者たちを横目に、時間を持て余している。
よく見ると、眠っていた。
毎朝、誰よりも朝早く出社して来ているのであるが、自分の仕事が完了して、やる事がなくても、帰宅できずに、ただただ、時々ネットを見ては座っていた。
昔は、シェル等もバンバン書いたらしいが、今は、購入物品の目録管理や、交渉相手会社の住所録管理等をしていた。

なんとも、もったいない人材の使い方である。

こんな仕事に甘んじている方も悪いと言いたいところであるが、それで給料が貰えるのだから仕方なしと感じているのだろう。
こんなシニアエンジニアを悪いと決めつけることはできない。
技術革新のスピードが速いだけに、習得した技術がすぐに廃れてしまうのだ。

ITエンジニアは、シニアになると不用品扱いされがちなのである。

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