クラウドソーシングで仕事を受注して、報酬を受け取る場合に、その手数料やシステムで気を付けないといけない点がある。
極論すると、仕事を完了しても、報酬が自分の口座に現金で振り込まれないことがあるのである。
仕事をしても、その労働の成果をお金で受け取れないのであるから、働いている側からは深刻な問題となる。
どのような場合かというと、
(A)ある金額以上まで、報酬額が溜まっていないと、報酬を振り込んでもらえない。
強制的に振り込んでもらうためには、手数料を出費しないと、自分の銀行に振り込まれない
(B)ポイント制になっており、これもある一定のポイントに到達しない限りは、換金できない
労働の対価は、原則的に、現金で即日払いである。
しかし、働いたフリーランスへの出金(振込)は、通常、日数がかかるし、換金出来て振り込み額が一定以上に達しているかを注意しないと、せっかく仕事をしても、利用できるお金にならないというリスクがあるのだ。
クラウドソーシングのサイトでは、このへんが、あまり詳細に書かれていないようである。
また、システム使用料が、受け取る報酬額から引かれることになる。
仕事を依頼する発注者側がシステム使用料を支払うのではなく、働く側の報酬から差し引かれるのだ。これは、他のクラウドソーシングサイトでも同じようである。
具体的に挙げれば、
ランサーズの場合(http://www.lancers.jp/)には、
報酬額が3000円に満たないと、仕事をしてもお金は振り込まれない。
他の仕事を受注して、ランサーズのシステム上に記録された報酬額を加算して、3000円以上にするか、または、事務手数料1000円を支払わないと、振り込まれないようである。
3000円という額の基準が何なのか、事務手数料1000円も取るとはどういう理由なのか不明である。
システム使用料は、報酬金額に応じた階段式の計算式となっており、
一言でいえば、システム使用料は、報酬額の5%~20%となるのだが
これは、
報酬額の20万円を超える部分は、報酬額の5%をシステム使用料として徴収、
報酬額の10万円超~20万円の部分は、報酬額の10%をシステム使用料として徴収、
報酬額の0円超~10万円の部分は、報酬額の20%をシステム使用料として徴収、
というロジックになっている。
つまり、18万円の報酬の仕事の報酬の場合には、28000円がシステム使用料として
引かれる(18万円-2万8000円=15万2000円 が手取りの報酬):
10万円×20%+8万円×10%=2万円+8000円=28000円。
仕事の報酬が1万円なら、2000円が引かれて、8000円の手取り報酬。
1万円×20%=2000円。
仕事の報酬が40万円なら、4万円が引かれて、36万円の手取り報酬。
10万円×20%+10万円×10%+20万円×5%=2万円+1万円+1万円=4万円
ここで、言いたいのは、小額の報酬である3000円くらいの仕事を受注した場合には、
3千円 × 20% = 600円 がシステム使用料として引かれるので、
手取り報酬は2400円であるが、3000円に達していないので、報酬が振り込まれないことになる。
これは、報酬金額が1万円であったとしても、その仕事が3回の仕事に分割され、そのたびごとに、
報酬が支払われる場合にも、最後の支払いが3000円以下になるので、振り込まれない事態になるのだ。
(3300円×2回、3400円を最後の1回に分割された仕事とすると、最後は、680円がシステム使用料として差し引かれ、3000円以下になるので、最後の仕事の報酬は振り込まれない)
クラウドワークス(http://crowdworks.jp)の場合は、
楽天銀行税込み100円・他行税込み500円がかかるが、
システム使用料は、同様に、
報酬額の20万円を超える部分は、、報酬額の5%をシステム使用料として徴収、
報酬額の10万円超~20万円の部分は、、報酬額の10%をシステム使用料として徴収、
報酬額の0円超~10万円の部分は、、報酬額の20%をシステム使用料として徴収、
と同じであるが、
報酬の金額が1,000円以上になった時点で、出金できるようになる。
それでも、3000円よりは低くて良いが、全額の報酬が振り込まれるのではない。
シュフティの場合(http://www.shufti.jp/)、
報酬額は、ポイント制で、仕事を完了しても、そのポイントを換金するのに540円必要で、
300ポイント以上ないと換金できない。
さらに、「出来る」ワーカーであることを示すために、テストの受講にお金が必要。
ただし、いくつかのテストの最初の1回は無料で、
在宅ワークナレッジテスト・一般常識テストは1回1080円、
タイピングテストは1回540円で受検して、スキルがあることを示すと、受注率が高まるらしい。
さて、海外のクラウドソーシングのoDeskの場合(http://www.odesk.com/)、
システム使用料として徴収されるのは、報酬額の10%である。これだけで、分かり易い。
3000円に満たない報酬額でも、自分の口座に振り込まれる。
(海外からの振り込み手数料等は、もちろん差し引かれる)
他にも色々なクラウドシーソングのサイトがあるので、一概にどうだとは言えないが、
労働の対価として、システム使用料や振込手数料を差し引いた結果の全額が少額であっても、ちゃんと受け取りたいものである。
また、実際に自分の口座に報酬が振り込まれるまでには、2週間以上かかったりするので、待つしかないのである。
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