長年勤めた会社を辞めて既に6ヶ月が経過した。
その間、収入はほとんどゼロが続いている。
家族を養わなければならない立場であるので、家族には迷惑をかけている。
先日は、かっぱ寿司へ行き、「今年最後の寿司かもね」などと、つぶやいたりした。
こんな生活から抜け出すべく、下記のように考えている;
1つめの案としては、「就職」である。
50を超えての再就職である。安定収入の可能性はあるが、また10年後または15年後には、
定年で勤め先を退職となる可能性が大である。そのとき、再び将来の生き方を考えなければならない。一番嫌なのは、結局、人に雇われ、長時間かけて通勤するサラリーマンから抜け出せないことである。
もしも突然に死んでしまった場合、これで自分の人生に悔いはないのだろうか、と考えてしまう。
もっと、自由に生きる道はないのだろうか。
2つめの案は、これは、消極的にほそぼそと生きる方法であるが、退職金を使ってアパート・マンション経営に乗り出すことである。贅沢をせずに、ひっそりと暮らせればそれでも良い。
しかし、利回りの良い物件が見つけに難いところが難点である。やっと見つけたと思っても、あまりに遠方であったり、価格が高過ぎたりしてとても手を出せない。銀行から融資を受けるにも担保出来るものが何も無い。アパートやマンション経営といった大家さんのような仕事で生活できれば良いが、空き室が埋まらなければ収入が途絶えてしまう。
しかも、現在はアパートやマンションが過剰供給されており、先日に空家が多過ぎるとしてニュースにあったほどである。
雀の涙ほどの退職金でアパートを購入できたとしても、貯金はゼロ近くになるので、生活していくことが出来ない。
3つ目は、その退職金を使って起業することである。これならば、自分の思う通りの人生を送ることが出来るかも知れない。しかし、定期収入を見込めるようになるまでどれくらいかかることか。
そもそも、何で起業するのかといった根本的なところも決まっていない。 未経験なことも全部乗り越えていく必要がある。協力してくれるパートナーや友人でもいたら心強いが、そんな人脈さえない。
会社で身に付けたITスキルなど、会社を辞め、個人レベルになった今では、錆付き、古臭いものになっている。
4つ目に考えたことは、これは、田舎暮らし生活である。いっそ、過疎に悩む地方へ移住し、お金を稼ぐにも難しいなら、ほとんど自給自足の生活で余生を過ごそうといった、隠遁生活である。
実際、世捨て人に近い生活になるかもしれない。田畑を耕し、窯で焼き物をつくり、時には書画を、時には山野を巡る、そんな生活が出来たらそれで良い。
サラリーマンの軌道から外れると、途端に生き難くなる日本である。
サラリーマンとは、なんと安楽な生き方だったかをしみじみ思う。
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