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2014年10月1日水曜日

忍び寄る技術立国崩壊の影

世間ではアベノミクス効果とやらで、賃金が上昇した会社もあると聞く。
景気は上昇しているらしい・・・

しかし、本当にそうなのだろうか?

ソニーでは、スマホ事業のリストラで約1000人程度の人員削減を予定。

東芝では、赤字が続くパソコン事業を立て直しで国内外の従業員を900人の人員削減を発表。

パイオニアがまた人員削減、今度は2200人の人員削減。


ルネサス エレクトロニクスは早期退職優遇制度への想定800人を下回る応募数361人。

他にも、パナソニックやリコーやシャープ等も少し前までは人員削減の話が言われていた。

海外が主だが、

Microsoftが過去最大となる1万8000人の削減を発表し、

IBMは、米国で人員削減開始とのニュースも半年ほど前には出ている。

今やグローバルな世の中なので、海外での人員削減は日本にも影響を与える。

企業は新陳代謝を繰り返しているので、人員削減はいつでも発生しているので気にする必要はないという人もいるに違いない。

多くの技術者が職を失い、将来に不安を持ったままで生きている現実・・・。
 TV番組では、日本の技術は素晴らしいと賛美する番組が目白押しである。

かつて日本は経済大国とか言われていた時代があった。しかし、今や、借金大国である。
とても経済大国とは言えない。

では技術大国か?ならば技術大国を支える技術者達は尊敬されているか?

そんなことはない。
素晴らしい技術であるならば、なぜ技術者達がそれで豊かになれていないのか?

 現実では、技術で素晴らしいものがあっても、ビジネスでは他国に負けてしまう。

日本では、清貧でお金とは無縁に一生を捧げて打ち込むような人物像を技術者に期待するのだ。

人員削減された技術者達は部品のように捨てられていくだけなのだろうか。

人材を無駄にし、自画自賛を繰り返しているうちに技術立国でなくなる影は忍び寄っている。

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