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2014年3月11日火曜日

中間搾取されるITエンジニア

どの業界でも、発注元と、実際の仕事をする末端の作業労働者の間には、中間に入ってマージンを稼ぐ業者が存在する。
IT業界も同様である。例えば、銀行のオンラインシステムを例にとってみたとしても、発注元は大手銀行であっても、その銀行のシステム会社を経由し、大手SIerを経て、中規模ソフトウエアハウス、小規模業者、そして末端の契約したSEに仕事が流れてきたりする。最後のSEにお金が渡るまでには、その間で、利益が少しずつ減っている。末端のSEには受注額の5~6割といったところであろう。悪く言えば、自分では事務的なことをするだけで上から下に案件を移動させる中間業者が多数存在する。末端のITエンジニアは中間搾取される構造になっている。
海外でも同じような構造なのだろうか?1次受け、2次受け、3次受け、・・・といった孫受け構造はあまり聞いたことがない。海外では合理的に考えるから、こんな孫受け構造では、客からの要件変更が直ぐに末端まで届き難い、効率が悪い、あるいは受ける仕事の範囲を明確に定めて料金を決めており、こんな孫受け構造は発生しないのではないかと思う。
日本の常識は、世界の非常識と考えたほうが良い。

国内クラウドソーシングはワーキングプアを量産する
この記事を読んだときに思ったが、クラウドソーシングの仕事の発注元が、上記のような孫受け業者だとしたら(実際そうなのかも?)、クラウドソーシングによって確かにワーキングプアが大量生産されるのかも知れない。

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