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2015年2月19日木曜日

日本の労働環境を改善するには外国人が効果的。

こんな記事を読んだ「仕事辞めたいって、日本で働いてたらそう思うのも無理はない」。
日本はサービスを受けるには良い国であるが、働き手としてサービスを提供する側になるには、つまりは働くには、良い国とは言えないというのが、私も常に感じるところである。

諸外国と日本を比べるのはあまり気が進まないが、しかしながら、やはり、日本は労働の考え方が諸外国と違うので、グローバル化した昨今の状況では、日本の悪い点が目についてしまう。
若者達は敏感にそれを感じ取っているのだろうと思う。
TV番組で「日本って良いですね~」、「日本の技術って凄いですね~」、「日本の職人さんって凄いですね~」、「日本のおもてなしって素晴らしいですね~」などと、ヨイショされて良い気になっているのは、実はサービスを受ける側からのコメントである。
働いてサービスを提供している側からのコメントではないのである。

深夜になっても仕事から解放されず、休日返上で安月給で働く労働者の姿や、時刻に正確に運転しようとする運転手たちの姿を当たり前の姿として、多くの人達は受け取っているのである。

仕事とは、尊いもので、職人は貧しくとも立派に技術を磨くものである、といった清貧の思想が日本では根強く残っている。困難に立ち向かいながらこなしていく仕事を通じ、人間的に成長するといった見方が、日本での仕事の考え方である。精神面を含めた、まさに、仕事道(しごとどう)である。


そのため、報酬を要求すると、金に汚い人間として見なされ、日本では息苦しい立場に追い込まれたりする。サービス残業、有名無実の(育児)有給休暇制度、年齢による転職の制限・・・改善すべき点は多数あるが、改善しようとしない政府。一番いけないのは、改善しようとしない日本国民我々である。
日本へ来る外国人が増えることで、日本の悪い点もストレートに伝わってくるようになる。
外圧に弱い日本人には、外国人からの批判が一番効くのかもしれない。
日本の労働環境が改善するには、もっと多くの外国人が日本の労働環境の悪い点をもっと主張してほしいものである。

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