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2015年2月3日火曜日

はじめての確定申告。いざ税務署へ!

はじめて税務署で確定申告をしてみた。
 もしも同じような条件の方に参考になるものがあればと思う。

私の場合の状況であるが、こんな風になる:

去年の3月に会社を退職した。それからは無収入である。
妻は専業主婦で子供1人という世帯。医療費は10万円には達していない。

確定申告の対象期間は、昨年の1年間分であるので、
2014年1月~12月の範囲での税金計算となる。

(a)給与所得の源泉徴収票はある。
(b)退職金も会社から既に受け取り済みで、退職所得の源泉徴収票もある。

(c)会社の健康保険は、任意継続している(最大2年間可能)。
(d)国民年金保険料も4月以降分は、自分で支払い済みである。
(e)民間の生命保険は2つ入っている。

(f)ふるさと納税をした。
(g)失業給付は10月頃から受けている(失業給付は確定申告しないでOK)。
(h)4月以降の市民税・県民税も自分で支払い済み。

それぞれを説明すると、
(a)の給与所得に関しては、会社から源泉徴収票が送付されてきているので、確定申告で提出する必要があるのだが、原本が必要である。しかし、私の場合、送付されてきたのが、どう見ても原本ではなく、コピーしたようなもので、いつも受け取っていた源泉徴収票と明らかに違っていた。
会社へ問い合わせたが、それは原本で確定申告する場合にも問題は無いとの回答だった。
ものは試しに、税務署の担当者に説明したところ、あっさり受け入れてもらえた。
どうみてもコピーに見えるが、問題は無くそれでもOKとしてもらえた。

(b)退職金は、受け取る時の書類に、退職所得の需給に関する申告書を提出してあるので、特に何もする必要は無い。退職所得の源泉徴収票は提出不要だし、退職所得として記載するものは何も無い。


(c)会社の健康保険が任意継続である場合、確定申告では、必ずしも健康保険料の支払いの証明書はなくとも良いということを事前にネットで知っていたが、会社の健康保険組合に問い合わせて、支払いの証明書を送付してもらった。請求しないと送ってもらえないので、請求した方が良いと思う。これを確定申告の際に資料として提出する。

(d)国民年金保険料の支払いは、自分の分と、妻の分があり、支払い済みだったが、
去年の10月以降に支払ったせいで、証明書が自宅に送られてくるまでに時間がかかった。
10月より前に支払っていればもう少し早く確定申告の手続きが出来たが、
今年の2月の第2週に届いたので、早く確定申告をしようと思っても出来なかったのだ。
確定申告には、自分の分と、妻の分の社会保険料(国民年金保険料)控除証明書が必要になる。

(e)生命保険料に関しては、制度について、旧と新がある。
旧と新は、その生命保険を平成24年1月より前に契約したものか、それとも以後に契約したものかで分かれる。生命保険会社から送られてくる生命保険料控除の用紙に、新生命保険とか書かれているので分かるのだが、

平成23年12月までに契約した生命保険 ならば、旧生命保険料控除制度が適用され
平成24年1月以降に契約した生命保険 ならば、新生命保険料控除制度が適用される

という扱いになる。

私の場合は、2つの生命保険に入っていたが、
1つは旧生命保険制度でのもので、もう1つは新生命保険制度の生命保険だった。
確定申告では、生命保険会社から送られてくる生命保険料控除証明書の提出が必要になる。

(f)ふるさと納税をしたときの証明書が、寄付をした自治体から送られてきているので、それを確定申告で提出する。これは、寄付金控除となる。

(g)失業給付を受けていても、確定申告する必要は無いので、特に何か記載するものも、添付するものも無い。

(h)市民税・県民税の納付書を持っていたが、確定申告では特に何もする必要は無い。


その他として、配偶者控除、扶養控除、基礎控除の記入を忘れてはならない。
サラリーマンだったときの年末調整で提出するものである。


いざ税務署へ!

必要な書類を揃えたが、事前に「平成26年分 所得税及び復興特別所得税の確定申告の手引」(確定申告書 A用)に付いている下書き用申告書に、自分で計算して金額を記入してみた。
こうすれば、税務署での確定申告もスムーズに進むのではないかと思ったのだ。
記入できるところは記入した(第1表と第2表)。

本当は、私の下書きしたものが正しいのか、そして給与所得の源泉徴収票がコピーのようであるが、申請可能かを相談するつもりで、税務署へ行った。必要な書類や印鑑、筆記用具、ハサミ、糊、カッターも持参した。

税務署には、確定申告する人達で混雑していた。やはり年配の方が多い。若者もまあまあいる。
ガムをくちゃくちゃ噛んでいる年配の人が、案内役の女性に、
「もっと簡単に、こんな風に何か入れて自動で出来るようにしないとね~、これじゃあ時間ばかりかかってたまらんわ」と言っている場面もあった。行列が長い。

やっと案内役に確定申告の準備段階の机に通された。 税務署の担当者1人あたり、申告しようとする人を6人相手にしており、次から次へと書類を整理している。
私の番になったときに、計算して下書きを作ってきたことを述べたが、パソコンがやるので、後で自分でチェックしてくださいとのこと。そう、自分で計算する必要はなかったのだ。
源泉徴収票や他の必要な証明書が全部そろっているかどうかを確認している。

これが済むと、今度はパソコン操作をするための順番待ちだった。すんなりとは行かず、ここでもかなり待たされた。パソコンはノートブックで約30台くらいだろうか。

パソコンが空いて順番が回ってきたので、案内役の女性の指示通りに自分のデータを入力。
私の場合、e-Taxシステムへの登録が無いので、e-Taxへの登録から開始。簡単に登録が完了。
その後も、すんなり操作は出来た。これで、次回は自分のパソコンで操作できる。
確定申告のデータの入力も、案内役の女性が指示してくれるので、迷うことは無かった。
還付金があれば、画面に還付金額が表示されるので金額を確認できる。
実際の還付金は、税務署からの通知があってからなので、その通知を待つ必要がある。

最後に税務署のチェック係りの人が最終確認をすると、印刷に回され(提出した内容の控えとなる)、印刷結果を受け取って、書類を投函ボックスに提出するち、確定申告手続きの完了となった。

ざっと1時間であった。待ち時間が7割くらいであった。

確定申告、済んでしまえばどうということはない。
最初から e-Taxを使うのも良いかもしれないが、実際の申告書の記入の仕方や現場の雰囲気も知っておいた方が良いと思う。
次に確定申告する場合には、e-Taxを活用したい。

自分で計算して記入した下書き用の申告書と、パソコンで印刷されたものを見比べると、
社会保険料控除の金額が違っていた。源泉徴収票に記載されていた金額を、自分の手計算では加算していなかったためだった。生命保険料控除も異なっていた。
こういったところに気付けるので、手計算する甲斐があるのだ。

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