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2015年7月12日日曜日

国民投票で簡単に意思を反映出来る国と、憲法違反でもくつがえす事の出来ない我が国、日本

ギリシャがEUからの緊縮政策を受け入れるべきかどうかを、急遽、国民投票を行ったことは、ご存じだと思う。
結果がどうであれ、国民投票を実行出来た素早さには、さすが民主主義の生まれの地だと感心してしまう。

日本だと、どうであろうか?
重要な政策について、国民投票を実施してみることが、こんなに簡単にできるであろうか?
おそらく、準備がどうのこうのと、国民投票実施まで半年くらいかかるのではないだろうか。
日本は、国民投票の実施の経験がないので、正直なところ、残念に思う。

集団的自衛権の解釈をめぐって安保法制関連で国会で審議が続いているが、
政府案が憲法違反と主張する憲法学者が多数いても、
おかまいなしで法案成立を通そうとする政府には疑念を抱かずにはいられない。

憲法解釈を変えることで対応しようとすることが元凶であり、
国民投票で憲法改正を問うのが筋道というものだと思う。

非常に残念に思うのが、司法である。
日本では三権分立など絵に描いた餅なのだろうかとさえ思う。
憲法違反ならもっと積極的に行政や議会に何かしらメッセージを自ら発信すべきであって、
独立性が疑われる。
損害を受けた人や組織が訴訟を起こさない限り司法は動けないと言われるが、
そんな受身の態度が日本の司法の現実である。

ギリシャが国民投票を実施したように、日本はなぜ国民投票が出来ないのだろうか?

これは、日本人の1人1人に責任があると思う。
政治には関心が無いから、政治のことは分からないから・・・こんな風に考えるのをやめてしまう。
自分はエンジニアだし、政治の事に興味はないから・・・こんな声も頻繁に聞く。

声を上げない限り、世の中は変えられない。

先日、歌手のテイラースイフトさんがAppleから無料視聴期間中での音楽使用料の支払いを引き出したが、声をあげなければ、Appleからの支払いは無かったはずである。

ITエンジニアが政治に口出しをして何がいけないのだろうか。
IT分野の殻に閉じこもらない、もの言うITエンジニアでありたいものである。


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