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2015年1月12日月曜日

もういい加減にしたらどうか?日本文化ヨイショ番組

もういい加減にしたらどうか?日本文化ヨイショ番組

最近のTV番組は、日本の文化を礼賛、称賛、賛美で持ち上げてヨイショする番組が目につく。
グルメ、日本製品、品質確保の工場紹介等多数ある。

日本の国民全員がグルメになり、行列店に興味があり、日本の製品や果ては行政サービス等にまで100%満足しているかと言えば、それは違うのではないのかと思う。
特に、TV番組の中で、多くの外国人と共に、日本の文化をヨイショし過ぎるのは疑問を感じてしまう。
確かに、日本の商品で美味しいものは多いだろうし、工業製品も性能は良いだろう。
しかし、
「こんな美味しいものがあなたの国にありますか?」とか
「こんな製品があなたの国にありますか?日本って凄いでしょ?」
といった司会者の質問が、外国人達に投げかけられる場面は、好きになれない。
発展途上の国の外国人に投げかけるのは、どういう意図なのだろうか?
見たことがない、食べたことがないことが分かり切っていながら、そこまでして日本をヨイショしたいのだろうか?
TV番組側の意図は何であろうか?日本が素晴らしい国であることを外国人に自慢したいだけなのか?
日本人に元気を出して欲しいといった意図なのだろうか?

国それぞれに、良い点もあれば悪い点もある。
良い点ばかりをあげつらおうとする番組構成は正直疑問を感じる。
耳触りの良いコメントを、特に外国人から聞くと、良い気分になりがちであるが、
危険な面もある。

一昔前は、「巨泉のこんなものいらない」とか「ビートたけしのここがヘンだよ、日本人」といった番組があり、大いに考えさせられたものである。

日本では、一生働いても家を買えない人もいるが、ある中東の国では家が支給されるし医療費だってタダである。定年という強制解雇制度もない。
海外の国を知らないのは日本人だけ。
いや、わざと海外の国での良い点を伝えないようにしているのではないのかとさえ疑ってしまう。
日本が素晴らしいことをアピールしておけば、こんなにも凄いサービスや製品を提供しているのだから国民に納得してもらえるだろうといった考え方である。

日本の働き方は、首都圏のサラリーマンなら通勤の満員電車に揺られ、無給のサービス残業もこなし、家族との団らんを犠牲にしてまで仕事優先で働きづめである。
消費税が上がろうが、発明が個人に帰属しなくなろうが、残業代が無給になろうが、黙って仕方ないと受け入れる人が多い。

こんな奴隷のような生き方を脱したいと思って脱サラしても、多くの人は苦労している。
成功できる人は良いが、大半は夢破れているのではないだろうか。

起業や開業しようとする人から高い手数料や物件仲介料を銀行や不動産業者は取得する。
彼らが言うには、
「どうせ3年もすれば、倒産するか廃業するのだから、脱サラする人が多くなれば商売繁盛だよ」である。


そんなせいか、自殺率も高い。通勤電車の人身事故には慣れっこで、電車の遅れにだけ関心がある。

まさに、サバイバル社会である。
こんな中で、いくら日本って凄いですねというヨイショ番組があっても、私には自慢できる自信がない。
そんなに凄い国なら、日本を自慢してばかりいないで、どうしてもっと自分の国を良くするために貢献してくれないのか、といった意見が発展途上国の外人の本音ではないだろうか。

また、日本文化の良さを宣伝しておけば、仕方ないと納得させることで国民の意見の舵取りをしているかのようである。

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